2024年4月12日

雪柳が咲いた

 東側の花壇には雪柳が植わっている。
花開いていることに気がついたのは数日前。
パソコンに向かっていて、何気なく窓の外を見た時だ。
おぉ~・・・・・
感嘆のため息が漏れた。
昨年晩秋、山茶花が花の時期を終えて以降我が家の庭に花はなかった。
まさしく一番乗り。
さみしかった花壇が一気に華やいだ。

 雪柳が咲いていることに気がついた次の次の日ぐらい。
嵐に見舞われた。
大粒の雨が地面を叩きつけるかのようだった。
風もかなり強く吹いていた。
彼は
「近距離通勤になってよかった」
などと言いつつ出勤して行った。
娘は仕事がお休みで家にいた。
だから、ふたりのことは心配せずに済んだ。
ようやく咲き始めた雪柳のことだけが気がかりだった。
雨風にやられてしまうのではないか・・・・・
気が気ではなかった。

 やがて、風雨は収った。
シャッターを開けて、まず最初に雪柳に目を向けた。

 雪柳は・・・・・
咲いていた。
あぁ~・・・・・
思わず声が出た。
心底、ホッとした。
なんて生き強いのだろう・・・・・
感動した。

 雪柳は、こぼれ種として我が家にやってきた。
最初は、小さな小さな株だった。
彼がそっと掘り起こし、庭の片隅に植え替えた。
おそらく育たないだろうと思ったら、違った。
小さな小さな株は、だんだんと大きくなっていった。
毎年毎年、花を咲かせた。

 こぼれ種として我が家にやってきた雪柳・・・・・
何度かの大雪、何度かの酷暑、何度かの嵐、すべて乗り越えている。
元々生き強いのかもしれない・・・・・・。

 春の陽差しを受け、雪柳は誇らしげだ。

 

| | コメント (20)

2024年4月10日

いつの間に・・・・・

 近年、市内で外国人観光客をよく見かけるようになった。
どこかへ出かけようとすると、必ず、外国人と出会う。
晴れた日はもちろん、曇りの日も雨の日も雪の日も外国人を見かける。
外国の人と会わない日はほぼほぼ無い。
皆さん物珍しげに、あちらこちら見学している。

 外国人が多くて、多すぎて・・・・・・
日本人よりもが行く人の法がずっとずっと多くて、
ここはどこの国なんだろう・・・・・・
自分の生まれ育った地なのに、異国の世界に迷い込んだような錯覚を覚える。
Cimg0267

 中でも、特に外国人観光客が多く集まる箇所がある。
我が家から徒歩で15分ほど。
何の変哲も無い交差点だ。
我が母校の最寄りの交差点だ
彼の行きつけの理容店最寄りでもある。

 通称”本町通り”商店街と交差している。
本屋さんがあって、大判焼きを売る店があって、お寿司屋さんがあって
時計屋さんがあって、いちども入ったことはないけれどオシャレな美容室もあった。
ゆうきの子供の頃は、すごく賑わっていた。
昭和の終わり頃から徐々に衰退していき、
平成に入ってしばらくするとシャッター通りになった。

 小学校を卒業して以来、通りがかることはなかったが、
かなり閑散としていたはずだ。

 何がきっかけだったのか。
いかなる理由があったのか。
いつの間にやら人が集まるようになった。
いつの間にやら名所になった。

 全国ネットのニュースで取り上げられたことがある。

 つい先日、車で通ったら、外国人観光客が殺到していて、
道路の真ん中で写真を撮ってる人もいて、
交差点を通り過ぎるのに少し時間を要した。

 何故にここなのか・・・・・
もっともっと素敵な場所はあるのだが・・・・・

 地元民として少し戸惑いを感じている。 

 

 

| | コメント (18)

2024年4月 8日

この春は・・・・・

 Cimg0266

 例年だと、今の時季、一家揃って、桜の名所巡りをするのだが。
今年の春は・・・・・先日の「つかの間の」お花見だけで終わりそうだ。
ほんの数分だけのお花見だった。
彼とゆうき、ふたりだけ、娘は仕事でいなかった。
「お花見したかったな~、どこか遊びに行きたいな~・・・・・・」
娘はため息交じりに言う。
 娘も父親同様、この春は例年以上にバタバタしている。
今週の木曜日はお休みだったのに、突然の勤務変更でお休みできなくなってしまった。
娘は色々と計画を立てていたらしい。
娘のがっかりした様子に、親としてかける言葉がない。

 娘の通勤路に桜の木はない。

 自宅最寄りの桜の木は、数年前に切り倒されてしまった。

 「今年は桜を見られないのか。」
娘の表情は悲壮感さえ漂っている。

 先日、テレビニュースで満開の桜が映し出された。
彼と娘とゆうきと、3人が3人ともテレビ画面に目が釘付けになった。

 彼も、本音では、もっともっと桜の花を見たいのだろう。

 遠出はすでに諦めている。
名所でなくてもいい。
満開でなくてもいい。
散りかけでもいい。

 一家揃って桜を愛でたいのだが。

 贅沢な悩みなのかな~。



 
 

 

| | コメント (14)

2024年4月 5日

つかの間の

 「家に閉じこもっていたら頭がおかしくなる・・・・・」
って彼が言うから出かけることにした。
新しい配属先に勤務するようになってになって以降、彼はそうとう追い詰められた様子だった。
寝ても覚めても仕事の話ばかりして、食欲が落ちてきて。
ゆうきは、彼の体よりもむしろ精神面の方を心配していた。
とりあえず、出かける気になれたことを喜ばしく感じた。

 彼の車で彼の運転で出かけた。
行き先は県庁所在地方面。
そう・・・・・
前の職場があった地域だ。
彼は、車をほとんど運転しなくなったこともストレスに感じているらしい。
前の職場までは相当な距離があり、通勤道中、色んな珍事、
出会いがあり、それがストレス解消になっていたそうな。
今度の職場は自宅から近い。
家を出たと思ったらあっという間に着いてしまう。
出会いも珍事も何もない。
なんて贅沢な悩みなんだ・・・・・。

 車は獣道を通りトンネルをくぐり、やがて、県庁所在地へ。
車がたくさん走っている。
人も我が地元と比べものにならないくらいたくさんいる。
彼の表情が和らいだのが見て取れた。

 商業施設を巡り、回転寿司店でお昼ご飯を食べた。

 彼はかなりリラックスした様子だった。
今がチャンスとゆうきは思った。
「ねぇ・・・・・桜の写真が撮りたいんだけど・・・・・。」
彼はすぐの承知してくれた。

 車は、桜の名所へ。
2人で、咲き始めの桜を観賞した。
Cimg0257

 

 彼の顔がほころんだ。
ゆうきは、心底、ホッとした。
ほんの数分で公園を後にした。
写真を撮るだけという約束だったから。

 実は、お花見がしたいと思っていた。
だが、しかし、彼が置かれている状況下から言い出せずにいた。
今年は、お花見できないと諦めていた。

 咲き始めの桜が目と心に沁みた。

 つかの間のお花見。
つかの間の癒やし。

 彼の気持ちがポジティブな方向に向かうことを願うばかりだ。

 

 

 

| | コメント (18)

2024年4月 3日

新年度

 新年度が始まった。
Cimg0259_20240402221801

 辞令が下りて新しい配属先に赴任して1週間。

 彼は憂鬱そうだ・・・・・
寝ても覚めても仕事のことばかり考えている。
朝、目覚めたならばまず仕事の話、ひげそりをしながら仕事の話、
ご飯を食べていても仕事の話、買い物に行くべく車に乗っていても仕事の話、
夜、ベッドに入ってからも仕事の話、ゆうき相手に仕事の話ばかりしている。
もしも寝言でも仕事のことを話したらどうしよう・・・・・・
心底、怯えている。

 

 先日の嵐で、庭はかなりのダメージを受けた。
ついたてが崩壊した。
枝が折れた木がある。
嵐とは関係なく雑草も目立ってきた。
庭全体がひどい状況だ。
普段の彼ならば、いても立ってもいられなくなるはず。
しかし、彼は、休みの日となれば、難しい顔をしてパソコンに向かっている。

 とてもじゃないけれど、庭仕事どころではない様子だ。

 春になったら、裏の空き地を耕し、ジャガイモを植えるとも言っていた。
彼の言動からして、裏の空き地の事など、頭の中からすっかり消え去っているに違いない。

 我が地域にも桜の便りが届き、お外は春爛漫だが、
リビングに漂う空気はくらい。

 時間が長く感じる。

 

 

| | コメント (20)

2024年4月 1日

嵐の夜

 風雨が強まったのは、日付が変わる頃だったと思う。
風の音、雨の音が、気になって気になって全然眠れない・・・・・

 彼の寝息に併せて呼吸してみた。
やや気持ちは落ち着いたものの、眠りにはたどり着けない。
数を数えてみた。
500を過ぎた辺りで、頭が混乱してきたからやめた。
布団に潜ってみた。
目を閉じ、じっとした。
すぐに息苦しくなった。
ぷはぁ~・・・・・
布団から顔を出し息を吐いた。
寝る態勢を変えてみた。
仰向け、うつ伏せ、右向き、左向き・・・・・
どうしても眠れない・・・・・。
眠くならない。

 と、突然、何かが倒れる音がした。
びっくりして飛び上がった。
外で何が起きたのか。
外には色んなものがある。
エアコンの室外機、物置、新調したばかりのエコキュート等々・・・・・・
壊れたら困るものばかりだ・・・・・
とりあえず、下の階に降りた。
水道の蛇口を開いてみた。
お湯が出た。
エコキュートはなんともない模様。
ちょっとホッとした。
では、では、何事があったのか・・・・・
雨音風音は更に激しくなり、とてもじゃないけれど、玄関ドアを開ける気にはならなかった。
寝室に戻った。
寝よう、寝よう、寝よう・・・・・・
どのくらい時間が経ったのか。
アラームの音にハッとした。
眠れない眠れない眠れない・・・・・と言いつつ、いつの間にか寝ていたらしい。

 目覚めて早々、彼に夜中に外でものすごい音がしたことを話した。
彼は、すぐに階段を駆け下り、外を確かめに行った。
一体全体何だったのか・・・・・・
彼は
「庭を一周したけれど、なんともなかったよ。うちじゃないんじゃない?」
と言った。
すぐ近くで音が聞こえたんだけど・・・・・・
腑に落ちないまま、時を過ごし、やがて外は明るくなった。
嵐が去って静かになったので、シャッターを開けることにした。
まず最初に2階のベランダ側のシャッターだ。
Cimg0255
シャッターを開けた瞬間、あぁ~・・・・・って思った。
物干し台が崩壊していた・・・・・・
音の正体はこれだったんだ・・・・・・
庭を一周してもわからないはず・・・・・・

 また、ものが壊れた。
電化製品ほど高くはないけれど、タダでは直らない・・・・・

 トホホ・・・・・

 大きくため息をついた。

 どどっと、疲れがのしかかってきた・・・・・。

| | コメント (16)

2024年3月29日

おめでとう!

 ただいま、パソコンに向かっている。
ブログ記事を作成するためだ。
週3回更新している。
ものの数分で記事を書き上げることもあれば、
1時間かかっても、なかなか思いを文章にできないこともある。

 今日は、思いを文章にできずにいる。
文字を打っては消し、打っては消し・・・・・。
キーボードの上を指が右往左往・・・・・・。
パソコンとはなんて便利なのだろう。
紙と鉛筆だったら、とっくの昔に投げ出していたに違いない。

 思いが深い、深すぎて、文章にできない・・・・・。
娘について綴ろうとしている。
娘は、昨日3月28日、誕生日を迎えた。

 昨日は、今日も、娘のことばかり考えて過ごした。

 今年も無事に、この日を迎えられたことが喜ばしい。

 娘は、ブログ「勇気を出して」の存在を知っている。
娘本人に確認したことはないが、
記事を読んでいることが、言動の端々からうかがい知れる。

 だから、あえて、娘宛に綴ろう。

Cimg0254

「 誕生日おめでとう!
生まれてきてくれてありがとう!
彼を父親にしてくれてありがとう!
ゆうきを母親にしてくれてありがとう!

 20代後半戦、今、何を思うのだろう。

 言葉にできずとも、
父と母は、あなたの味方だから。
世界中を敵に回したって味方であり続けるから。

 自分自身としっかりと向かい合って欲しい。

 焦らなくていい、自分の足で歩んでいって。

 誕生日おめでとう!
心の底からおめでとう!」

 なんだかんだ言いつつ、長々と綴ってしまった。

 拙い文章を最後まで読んでくださりありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

| | コメント (18)

2024年3月27日

もう会えない・・・・・?

 遠距離通勤していると、様々な人と行き会う。
毎日のように行き会う人、時々しか見かけない人、一期一会な人。

 彼は、ブルーチューナーを駆使して、よく実況中継をしてくれた。
金髪の外国人がいた!
学生さんが集団で歩いている。
野良着のおじいさんがいた。
等々、毎日のように知らせてくれた。
ゆうきは、彼の実況中継を楽しみにしていた。

 今日はどんな話が聞けるのだろう・・・・・
着信があるたびに、少しワクワクした。

 ジョギングするご夫婦と見られるふたりを見かけるようになったのはいつの頃からだろう。
会えるのは通勤時だ。
年の頃はゆうきと同じくらい。
彼曰く、奥さんの方はぽっちゃり体型で背が高くて、旦那さんは細くて小柄な人とのこと。
晴れた日も、雨の日も、風が吹く日も、
ふたりは、時に寄り添うように、また時には距離を置いてジョギングしていた。
「今日は、奥さんはピンクのウエアだ。」
「ふたりしてサングラスをしていた。」
「スマホで何やら撮影している。」
彼がいちいち知らせてくるものだから、ふたりの風貌が、様子が、だいたい想像できた。
どこの誰かもわからないのに、いちども会ったことがないのに、日常生活で関わる機会もないだろうに、
ふたりに親しみを覚えた。
彼がふたりを見かけ、実況中継してくれるとホッとして、
何かしらの都合で、ふたりと会えない日は、朝から気持ちが沈んだ。
Cimg0252

 いくつかの春、いくつかの夏、いくつかの秋、いくつかの冬。

 彼は幾度、おふたりを見かけたのだろう。
彼自身、もしかしたら、おふたりを見かけるのを、通勤時の励みにしていたのかもしれない。

 彼の遠距離通勤は終了した。
実況中継も修了した。

 なんだか寂しい・・・・・・

 同じ道を車で走ることはあるだろう。
でも、通勤していた頃の時間帯ではない。

 今後、おふたりと会うことは無いと思う。
会えたとしても気がつかないかもしれない。

 でも、でも、

 おふたりは、今朝も、ふたりしてジョギングした。
明日も明後日も、これから先もずっとずっと、ジョギングは続ける。
そう信じている。

 ゆうき達とは別の場所で元気に暮らしている。

 おふたりの未来に幸あれ!
願うばかりだ。

 

| | コメント (16)

2024年3月25日

辞令が下りた

 Cimg0251

 

 午前3時35分、スマホのアラームが鳴る。
手探りでスマホを探し、アラームを切る。
いそいそと起き上がり、身支度をする。
5分後、再度、アラームが鳴る。
今度は、彼のスマホだ。同時に目覚まし時計も鳴る。
彼は、先に目覚まし時計を止め、次にスマホのアラームを切る。
世間様は夜中でも、ゆうき夫婦にとっては朝。
早い朝、早すぎる朝だ。
7年と3ヶ月続いた。

「今日で最後だね・・・・・」
そっとつぶやいた。

 彼に辞令が下りた。
長く続いた遠距離通勤が、昨日、終わった。

 彼は自宅最寄りの職場に配属された。
自宅から車で10分弱、徒歩通勤も可能だ・・・・・。

 長年?願っての配属先だ。

 念願叶ったのに戸惑いを感じる今日この頃だ。

 「通勤が楽になるだけ。仕事はよりハードになる・・・・・」
彼は言う。

 近いからといって、勤務時間が長くなるのではないか、
休日も様子を見に行ってしまうのではないか、
ゆうきも不安になってきた。

 何時に起床して、何時に家を出れば良いのか・・・・・
追々、折り合いを付けて決めていくつもり。

 慣れるまでどのくらいの期間を要するのだろう。

 当面は、お出かけどころではないかも。

 生きていくのは本当に大変だ。

 

 

| | コメント (18)

2024年3月22日

年度末

 落ち着かない日々を過ごしている。
年度末・・・・・
毎年恒例だ。
Cimg0249

「今日も遅くなるかも・・・・・」
出かけ際、彼は言う。
今朝も言っていた。
「やることがいっぱいあり過ぎて、頭おかしくなりそう・・・・・」
年末とは違った忙しさに彼は疲弊している。
表情は険しい・・・・・

「今日は、~を済ませてから変えるから遅くなる。」
会議やら引き継ぎやら研修やら。
娘の職場もバタバタしている。
「あぁ~・・・・・逃避したい・・・・・」
表情は憂鬱そうだ。
逃がしてやりたい、母として。
でも、どうにもできない。

「はぁ~・・・・・」
誰しもがしんどい。
年度末のリビングはため息の連続だ。

 来年度、様々な変化がある。

 変化に応じるためのステップ
彼も娘も黙々と勤しんでいる。

 悪いようにはならない・・・・・信じている。

 

| | コメント (18)

«ありがたや・・・・・