震災から・・・・。
阪神淡路大震災から今日で十四年。あの日、私は、テレビのスイッチを押して愕然とした。高速道路が折れていた。いったい何が起こったのか理解するまですごく時間を要した。それからもニューズを聞くたびに犠牲者が増えていき、体の振るえが止まらなかった。かつて百万ドルの夜景と評され、一度は訪れて見たいと憧れていたあの灯りの一つ一つが炎に変っていく様を、テレビでみているだけでどうにも出来なかった。ただ、ただ呆然とするだけだった。自分の無力さを責めた。中でも私がどうしても忘れられない命がある。ある女の子の話だ。彼女は震災が起こった時、まだ、1か月にも満たない赤ちゃんだった。お母さんと一緒に着の身着のままで、体育館に避難してきた。彼女のお母さんは支給される牛乳を自分の体温で必死に温め彼女に飲ませ、毛布でくるみ抱いた。周囲の人達の協力もあってその後、二ヶ月ほどは頑張ることができた。しかし、避難所という特殊な環境は生まれたばかりの赤ちゃんには苛酷すぎた。お母さんの願いも叶わず命を落とした。この話を聞いた時、涙がどうしようもなくあふれて、止まらなかった。彼女の瞳に最後に映ったものは、いったい何であったのだろう。毎年、一月十七日に被災地に灯される命の灯火。忘れてはならない、決して無駄にしてはいけない命の数々。
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コメント
震災、ウチもすごい揺れで食器とか
被害が出ました。
ただテレビを見てあまりのひどさに
愕然としましたが。
亡くなった命、あの中で生まれた命
いろんな命があるけど
忘れずに今、生きれることを
感謝して亡くなった方の分も
生きて行きたいと思います。
投稿: patapataokan | 2009年1月17日 21時17分
okanさま
この後、すぐに私は娘を授かりました。一つの命をこの世に誕生させたことであらためて生命の重さを痛感しました。
投稿: ゆうき | 2009年1月18日 23時29分
地震は本当に怖いですね。幼い頃に日本海中部地震を経験しました。実家の酒屋の酒瓶がたくさん割れたのを覚えています。
投稿: みーちゃん | 2009年1月19日 09時32分
みーちゃんさま
いつ何処で起きても不思議ではないという事をしっかり認識して、怖い経験も無駄にせず生きてゆけたらと思います。
投稿: ゆうき | 2009年1月19日 19時27分