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2009年1月26日

焼き芋屋さん

今朝、ニュースの特集で、ある焼き芋屋さんの話を取り上げていた。50代の男性。去年の秋まで大工の仕事をしていたが、不況のあおりをもろに受け仕事が減り、地方に奥様を残し上京して焼き芋屋になった。土地鑑のない場所で、見知らぬ人達と六人一部屋の寮生活。朝の慌しい時間帯にもかかわらず思わず画面に釘付けとなってしまった。あまりにもせつな過ぎて。生きていくため、愛する人のため、その男性は懸命に慣れない仕事をこなしていた。早朝に数10kgの芋を積み街中へと繰り出し、昼間は住宅街、夕方からは駅前で営業する。その男性は、お客さんが来るタイミングとお芋を焼くタイミングがうまくつかめず、苦労をしていた。売れ残った焼き芋をかじりながら、「今日は、十六時間働いて、5000円にも満たなかった。」と寂しく笑った。その顔が、去年一度だけ出会った、優しい焼き芋屋さんの笑顔に重なって鼻の奥がツーンとなった。人々が思いを込めるのは、焼き芋だけではないだろう。ラーメンだったり、たい焼きだったり、たこ焼きだったり・・・・・・・。どういうルートで自分の口まで、運ばれることとなったのか考えるとわずかな物でも無駄には出来ない。「お譲ちゃん、お菓子、おまけしとくよ。」と娘に微笑んでくれた、あの声が今も私の耳に残っているから。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

焼き芋屋さん♪
子供の頃よく買ってたな~
昔は今と違ってリヤカー?を引きながらだったような・・・
「おいも~おいも おいもだよkaraoke」なんて聞こえるとサザエさんのように走って追いかけたっけdash
でもこういった仕事は一種の「季節労働」だし 安定しない分ご苦労も人並み以上だろうと思います。

投稿: まる( ̄(エ) ̄)ノ | 2009年1月27日 11時20分

焼き芋屋さんの音を聞くとワクワクするのは何故でしょうね。妬き加減のタイミングとかあるんですね。知らなかったです。

投稿: みーちゃん | 2009年1月27日 11時46分

この不景気で家族が離れて
暮らす方も増えているんでしょうね。

大阪のあいりん地区にも
職もなく明日の暮らしの
あてもない方がたくさんいます。

そんなこと考えたらいろんな
悩みがあっても自分はまだ
幸せなんだなと思ってしまいます。

頑張ってるみなさんが幸せになれないもの
なんでしょうか・・・

投稿: patapataokan | 2009年1月27日 21時55分

まるさま

そのリヤカー重かっただろうな。

この職業に慣れた人でも、うまくいって15000円位だそうです。ご苦労を思うとなんとも割り切れないものがあります。

投稿: ゆうき | 2009年1月27日 23時37分

みーちゃんさま

お芋は焼きあがるのに一時間位かかって三時間過ぎるとで売り物にならなくなり、香りを出すための燃料となってしまうそうです。私も知らなかったです。

投稿: ゆうき | 2009年1月27日 23時41分

okanさま

私も家族三人で暮らせる喜びを改めて噛み締めました。

頑張っている人こそ幸せに・・・・・。そんな時代が来るといいな。

投稿: ゆうき | 2009年1月27日 23時46分

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