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2010年3月

2010年3月31日

忘れない・・・・・

Photo  各地の桜の便りを耳にするようになって久しい。日本で一番最初に開花した桜、樹齢〇年の桜、桜名所の桜etc.この時期、テレビのニュース番組で桜を目にしない日はない。毎年、車で日帰りできる範囲内の桜名所をめぐるのが我が家の恒例だった。が、今年は・・・・。夫の職場のシフトが変り、休みらしい休みが取れなくなった。
「今年はお花見いけないね・・・・・・・・」
「うん、パパ仕事だからしょうがないよね。」
と言うような会話を娘と二人毎日のように交わしていた。ほとんど諦めかけていた。諦めかけていた一昨日、夫がまだ日のあるうちに帰宅した。
「ドライブ行こう!」
「えっ、疲れているんじゃないの?」
「いいから、いいから行くよ。」
春休みに入ってから家にこもりがちだったゆうき親子が浮き足立ったのは言うまでもない。ワクワクしすぎて?デジカメをバックに入れるを忘れてしまった・・・・・・。
 進路は一路、隣県へ。夫の車に乗るのは久しぶり。後部座席に娘がいるのはもっと久しぶりだ。寒冷地から温暖な地域へ。進むにつれて蕾だった桜が徐々に膨らんでいき花を数輪つけた桜の木が目に付くようになった。まるで季節を走って体感しているよう・・・・・。ゆうきの心は弾んだ。これよこれこれがずっと見たかったのよ。鼻の奥がツーンとした。
 車が目的地に近づいてきた頃、見事な枝垂桜が目に飛び込んできた。ゆうき一家が去年も堪能した桜だ。
「満開だな~。おい、デジカメで撮らないのか?」
「デジカメ忘れた・・・・・・・・。」
「バカだな~。肝心な時に持ってこないんだから・・・・・・じゃあ携帯のカメラで撮れよ。」
ドジな女房のため夫は体を少し傾け、写真を撮りやすいようにしてくれた。
間近でで見られたわけではないけれど、信号が青に変るまでのほんの数十秒だったけれど瞳に焼きつく桜となった。
 
 「桜見られて良かったね。ドライブいけてよかったね。」
「うん、ホント良かった。」
ゆうき親子の会話も変った。幸運にも見ることが出来が桜の映像と共に夫の家族に対する思いやりも忘れてはならない。
 
 夫へ・・・・・疲れているのにドライブに連れて行ってくれてありがとう!この日の事、ずっとずっと忘れないからね。時間は短かったけれど最高のひと時だったよ。家族って良いね。団欒って幸せだね。

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2010年3月29日

その日まで

14   昨日は、娘の14回目のバースディ。親子三人水入らずのパーティーをと密かに企画していたが・・・・・・それぞれに忙しいこともあってなんだかバタバタした感じのパーティーになってしまった。ゆうき一家・・・・・ロマンティックとはあまり縁がないらしい・・・・・。

14年かぁ・・・・・・。あの激動の出産からもうそんなに経ったんだな。誕生日のたびについつい感慨深げになってしまう。親であれば誰でもそうであるようにこの14年間、夫もゆうきもとにかく無我夢中、全力投球だった。夫婦で娘のことを話さなかった日なんて皆無だ。夜中の授乳、オムツ変え、何かと病気を繰り返していた時期・・・・・・・実際に体感している時はいつまで続くの・・・・・・と嘆きたくなるほど長い時間だったけれど、過ぎてしまえばあっという間だった。娘は四月から受験生だ。ゆうきは受験生の母となる。歩み始める前から不安でいっぱいの日々も経過してしまえばあっという間なのかな?娘の寝顔を見て思う。ひょっとしたら、生まれてからこれまでの14年間よりも、今この時から大切な誰かさんの元へ嫁ぐまでの期間の方が短いのかなって。ゆうきが26歳で結婚したことを考えるとまるっきりありえないことでもない。そう考えると、「まったくもう・・・・・・」なんて小言を言っている瞬間すら愛おしい。

母から娘に伝えたいこと・・・・・・・あなたの悲しみはパパとママの悲しみ。あなたの喜びはパパとママの苦しみ。花は時期が来れば枯れてしまうけれど、物はいつか壊れたりなくなったりしてしまうけれど、パパとママの思いだけは永遠。そのことだけは忘れないで。あなたが大切な誰かさんの元へ嫁ぐその年まで、バースディを一緒に祝おうね。
14歳の誕生日おめでとう!

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2010年3月27日

充電時間

Photo  毎朝、戸を開ける時にその日の空の様子を確かめるのがゆうきの日課。澄み渡った晴れの日、雲の中に入るかのように町全体がすっぽりと霧に包み込まれている日、雨が振るのか降らないのかギリギリの線でがんばっている日・・・・・・・・。一日として同じ朝はない。
 冷たい雨が上がって二日目の朝、久しぶりに散歩に出る気になった。例によって?夫は職場、娘は起き出してくる気配すらない。一人っきりを楽しむとしたら今のうちだ。持ち物は部屋の鍵と携帯電話とデジカメオンリー。なるべく音を立てないようにそぉーっと家を出た。行き先は自宅から徒歩一分の公園。朝の6時過ぎ。最近、夜明けの時間が早くなったなと実感する。誰もいない公園に足を踏み入れる時、ちょっとだけ胸が躍った。ここのところ冬に逆戻りしたかのように寒い日が続いている。桜の蕾も足踏み状態かなと思っていたが、蕾は数日前よりもふくらみを増していた。健気だな、力強いな・・・・・つくづく感心した。
 春が来ない冬はない、朝が来ない夜もない、止まない雨もない。自分自身に言い聞かせ、気持ちを奮い立たせる。がんばろう・・・・・・花は厳しい冬を乗越えてこそ美しく咲けるのだから・・・・・・・・。大きく大きく息を吸い込んだ。体の底からパワーが満ちてきた。早朝の散歩はゆうきの充電時間だ。

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2010年3月24日

レコーディング

Photo  中学生の娘が本日、学校で合唱祭兼レコーディングを済ませてきた。本来であれば秋に行われる行事だが、本年度は新型インフルエンザの大流行やその他もろもろの諸事情により、終了式直前の今日にまでずれ込んだ。レコーディングは親の代から続いている言うなれば伝統行事。一時はどうなることかとやきもきしていたが実施することが出来て本当に良かった。
 今日ために娘たちは毎朝、早朝練習を行ってきた。文字通り雨の日も風の日も雪の日も突風が吹き荒れる日も、毎朝、毎朝。眠い目をこすりながら出かけていった。様々な家庭環境の子供たちが集まる中学校。みんなで何かを行う時に多少の摩擦があるのは当たり前。時に泣き言を漏らす娘をゆうきは、励まし続けた。
 娘たちは、本日、どんなハーモニーを披露したのであろう・・・・・・。結果は卒業時に贈られるCDの中に詰まっている。

 レコーディングはゆうきも経験している。ゆうき自身が唯一誇れる歴史だ。ゆうきたちの代だって今の子達と同じようないざこざはあった。先頭を切って熱くなる子、妙にしらけた子、いつも突っ張っている子、最初からやる気がない子etc.・・・・・・。色々な子がいるのだから当然と言えば当然だ。泣いたり怒ったり落ち込んだり・・・・・・・合唱に取り組んでいる時は、毎日が青春ドラマだった。あの日々は今もゆうきの中で輝き続けている。

 娘は四月からまた新しいクラスでの合唱活動が始まる。最終学年、おそらく今年度以上の波乱が繰り広げられることであろう。でも、でも、どうか負けないで欲しい。草花は厳しい冬を乗越えてこそ美しい花を咲かせる。いざこざを繰り返してこそ深まる団結力ってあると思う。歌の得意な子苦手な子が集まってこそのハーモニーもある。悲喜こもごもがなければ感動は生まれない。精一杯取り組んで欲しい。これは今しか出来ないことなのだから。

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2010年3月22日

わ~きれい・・・・・

Photo  自宅前の梅の木がようやく見ごろを迎えた。ここで最初に開花を伝えてから2週間、穏やかな天候の日ばかりが続いたわけではない。30cmの降雪と5度の霜、雷を伴う嵐を経験した。梅の木はどの天候にも屈することなく日一日と花の数を増やしていった。ゆうきは花の数を数えるのを密かな日課にしていたがいつの間にか数えられなくなった。梅の木は雨の日は雨の日なりの曇りの日は曇りの日なりの美しさを見せてくれた。梅の木はあらゆる気象状況に耐え続けて最終的に打ち勝った。梅の花言葉は忍耐。言葉通りの力強さだ。ゆうきは、常日頃から感じている。日本でお花見と言うと何故桜ばかりが推奨されるのだろうって。懸命に咲いているのは梅の花だって同じなのにな。その小さな体からは想像もできないほどの力強さがある梅。多くの人にこの美しさを再認識して欲しい。

 3月に入ってから夫は忙しい日が続いている。休日返上。夜が開ける前に出かけて、夜中近くならないと帰って来ない。家に居る時間は一日10間にも満たない・・・・・・。ゆえにこの梅の花を愛でることは不可能だ。だからせめてこの写真を見せてやろうと思う。お疲れモード全開の夫にも春を感じて欲しいから。ゆうきの感動をお裾分けしたいから・・・・・。少しは元気が出るかな。出るといいな。

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2010年3月20日

不思議なポケット

Photo  今日の我が家のおやつはビスケット。先日、お菓子の本を何気なくペラペラめくっていて、これならゆうきにも作れるのでは?と思い初挑戦した。
 ふるいにかけた小麦粉とコーンスターチにショートニング、バター、砂糖を加え牛乳で練り上げた。本には載っていなかったが、焼く直前に刷毛で塗る牛乳に塩を入れちょっとだけ塩味を効かせた。
かなりいびつで絵にならない仕上がりだが、娘は
「美味しい!食べ始めると止まらない・・・・・・・」
と言いながら何個も頬張っているから、ゆうきの初挑戦は成功といえよう。
 小さな頃、ビスケットは大好物だった。時々、おやつにもらえるビスケットがどの位楽しみだったことか。夕食に影響するからともらえるのはせいぜい2~3枚。どんなにせがんでもそれだけしかもらえない。子供の手のひらサイズの小さな小さなビスケット。大事に大事に端っこからちょっとずつかじった。粉粒一つ落とすまいと慎重になった。ビスケットが手にあるうちは、この上ない至福のひと時だった。どんなに大事に食べても、どんなにもったいぶってもいつかは食べ終えてしまう。一度で良いからビスケットをおなかいっぱい食べてみたいと願った。童謡”不思議なポケット”に登場する叩くたびにビスケットが増えていくポケットが本気で欲しかった。

 あれから月日が流れ、いつの間にかゆうきはおやつを貰う側ではなくあたえる側になった。さすがにあの頃のように不思議なポケットが欲しいとは思わないが、時々、ちょっと塩味が聞いた昔ながらのシンプルなビスケットが無性に食べたくなる。

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2010年3月17日

よかった~

Photo  先週降り積もった雪もその後の春めいた陽気で今朝までにほぼ溶けた。以前にも述べたが、この地方に降る雪は湿り気が多く重い・・・・・。スコップ一杯の雪を道の脇に運ぶのによろける。何度転びそうになったことか・・・・・・。雪かきを始めて10分もすると腕がパンパンになり終える頃には腕が上がらなくなる。この冬は、慢性的な筋肉痛に悩まされ続けた。
 写真はゴミステーション脇のタンポポ。前日まで雪に埋もれていた。実は、雪が降る前からここにタンポポが生えていることを知っていた。ゴミをステーションに運ぶたびに段々大きく成長していく様を確かめることが、ゆうきの日課でもあり楽しみでもあった。早く咲かないかな~と思っていた矢先に春の大雪が降った。積雪30cm。タンポポは陰も形もなくなってしまった・・・・・。ただ降り積もっただけではなく、道の脇に根付いたばっかりにかき集められた雪がうずたかく積み上げられた。このタンポポにかかる重量はいかなるものだったのか・・・・・。想像を絶する重さであったことは間違いないだろう。タンポポは大丈夫かな?ずっとずっと気になっていた。気にはなっていたがどうにもならなかった。何もしてあげられなかった。
 あれから一週間。積み上げられた雪が昼間には溶け出し夜になると凍りつく・・・・・を毎日繰り返し、徐々に形を変え最終的に消えた・・・・・。あのタンポポはどうなったのだろう・・・・・・今朝、確かめに行った。
 タンポポは元気だった。よかった~!心底ホッとして嬉しくなって早朝にもかかわらず歓声をあげそうになり慌てて飲み込んだ。息吹の力強さに胸が熱くなった。厳しい自然環境と気象条件に見事に打ち勝ったタンポポ。ぜひとも、綺麗な花を咲かせて欲しい・・・・・・。あと少しだ、がんばれ~!

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2010年3月15日

元気かな

Photo  義理チョコやホワイトデーの風習が始まったのはいつのころからなんだろう・・・・・・・?ゆうきの学生時代にはすでに定着していたような気がするが、当時のゆうきは、そういうことに関して無頓着。恋愛感情のない人にチョコレートをあげる感覚がいまいち理解できなかった。
 ゆうきが義理チョコ&ホワイトデーを初めて体験したのは会社に入って一年目の時。同じ部署の先輩が音頭を取り、男性たちにチョコレートを渡そうということになった。みんなで車を乗り合わせて、買出しに行った。ゆうきは、腑に落ちなかったが、当時は一番下っ端、黙って従うしかなかった。着いた先は可愛いグッズがたくさん置いてあることで有名なとあるショップ。様々な形のチョコレートが置いてあり、平日にもかかわらずあらゆる年代の女性が群がっていた。同僚たちとあ~でもない、こ~でもないと言い合いながら、おじ様うけする?無難な形のチョコレートを選んだ。本命ではないのにちょっとワクワクした。
 会社に戻り、早速、男性陣に配った。
「いつもありがとうございます。これ、女性陣からの気持ちです。」
の一言を添えて。
「ありがとう~」
普段、仏頂面のおじ様方が顔を歪ませて喜んでくれた。300円にも満たない安物ののチョコレートなのに・・・・・・・こんなに喜んでくれるなんて・・・・・・。ゆうきの心は驚きでいっぱいになった。
 一ヵ月後のホワイトデー。
「ゆうきちゃん、バレンタインデーの時はありがとう。これお返しだから。」
おじ様が綺麗にラッピングされた包みを渡してくれた。お返しがあるとは思わなかったからびっくりした。びっくりしすぎて「ありがとうございます。」の言葉がすぐに出てこなかった。
「こういう、風習って良いよね・・・・・・。気持ちのキャッチボールみたいでさ・・・・・・・。」
言葉を失っているゆうきに二十才近く年上のおじ様がつぶやいた。義理チョコのことを内心めんどくさいと思っていた自分を恥ずかしく思った。心をくすぐられたような喜びが徐々に広がっていった。恋愛や友情、家族愛の他にも大切にしなければならない関係があることをこの時、学んだ。何の変哲もないキャンディーがとても特別なものに思えた。
 あれから20年もの時が経過したが、あの時感じたくすぐったい喜びは今も心の奥底に残っている。あのおじ様方は、元気かな?元気で幸せであって欲しい・・・・・・・。

写真は、夫がバレンタインデーに貰ってきたチョコレートのお礼用に焼いたマフィンです。
本文と関連性がなくてごめんなさい。

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2010年3月13日

輝く町

Photo  今年に入ってから雪に関する話題ばかりを、何度、話題にしたのだろうか。今シーズンは、例年に比べて降雪量が多い・・・・・・・。今年の1月12日に初雪が降って以来、雪が視界に入らない日はなかったように思う。降っては止み、綺麗に溶けたと思ったらまた積もりの繰り返し。ようやく顔覗かせたクローバーも先日の大雪で雪に埋もれてしまった。
 夫はここのところ仕事が忙しい。雪かきはゆうきの仕事だ。
「雪かきで腕が筋肉痛で・・・・・・・」
誰かに会うたびに愚痴っている。
 
 久しぶりに本当に久しぶりに休日が取れた夫と近隣を少しドライブした。夫の車に乗るのも久しぶりだが、春めいた陽気も久しぶり。自然と心が躍った。
 車窓から降り注ぐ暖かい日差しは気持ちがよくて、どこからか聞こえる小鳥の囀りが心をくすぐり、特に会話を交わさなくとも心地好い時間が流れていく・・・・・・。
「おお、綺麗だな~。」
ドライブが終盤に差し掛かった頃、夫がつぶやいた。
 夫の指す方向に目を向けると、雪化粧をした町並みが明るい午後の日差しを受け光り輝いていた。
 「わ~、ホントだ~」
脇道に車を停車してしばしの間、美しい光景に見入った。
 雪景色といえば、公園や林道にばかり目がいっていて今まで気付けずにいた・・・・・・・。ゆうきは、こんなにも光り輝く町にすんでいるんだな・・・・・・・・改めて思った。
 雪かきによる疲れや日頃感じている焦燥感が徐々に癒されていく。春は待ち遠しいけれど、この雪景色が見られなくなるのはちょっと惜しい気がする。
 
 
 

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2010年3月10日

素朴なおかず

Photo これは、ゆうきの祖母だけが作るおかずだったのだろうか。ジャガイモとねぎの油味噌。先日、ねぎを見ていたら突然食べたくなって作ってみた。祖母が台所に立たなくなって以来、一度も食べていないから18~19年ぶり。作り方は簡単。まずはジャガイモを食べやすい大きさに切りサラダ油で炒める。ジャガイモの色が変ったところでジャガイモが浸るくらいのだし汁を投入。(ゆうきは鰹出しを使用)ジャガイモが柔らかくなるまで煮込む。いったん火を止め鍋にあるだし汁を器にとり、そのだし汁で味噌を溶かす。(量はお好みで、ゆうきはジャガイモ三個に対し小さじ一杯の味噌を使用。)再び火を付けそこにざく切りにしたねぎと先ほど味噌をといただし汁を入れる。煮立たせて汁気がほぼなくなったら出来上がり。熱々をいただいても美味しいが冷たくなってもいける。ご飯にぴったりの一品だ。
 ゆうきの祖母はカレーやシチュー、ポテトサラダやコロッケ、フライドポテトと言ったカタカナ料理(祖母に言わせるとハイカラな料理。)は苦手だったが、こんな風な素朴なおかずは大の得意だった。いつもいつも家にある材料だけでちょちょいと作ってくれた。地味ではあるけれどお金はほとんどかかっていないけれど、愛情だけは一等級の料理だった。最後の最後まで頭がしっかりしていた祖母は亡くなる直前まで素朴なおかずを作り続けた・・・・・・・。
 18~19年ぶりに食べたジャガイモとねぎの油味噌。夫や娘には意外と好評だったが、ゆうきは何か一味足りないような気がする。祖母が作る油味噌の方がずっとずっと美味しかった。果たして何が足りないのか・・・・・・・。ゆうきはまだまだ未熟者だ。

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2010年3月 8日

春の雪

Photo   「ようやく春が来たと思ったらまた冬に逆戻り・・・・・。」
 今年は、もう何回口にしたことだろう。ゆうきの気のせいだろうか、いつもの年に比べて多いような気がする。
 二日ほど四月上旬並みの気温の日が続き、このまま春が来ると良いなと思っていたら、昨日は一変、雨がみぞれにみぞれが雪に変った。なごり雪だから積もらないだろう・・・・・そう高を括っていたたから今朝起きた時はびっくりした。この時期の天候を予想するのは本当に難しい・・・・・。
 写真は、自宅近くの梅の木。気になって見に行ったら一輪だけ花をつけていた。一昨日見た時はまだ蕾だった。花開いたのは雪が降る最中(さなか)?何ゆえにあえて厳しい天候の日を選んだのだろう・・・・・・。もっと春らしい日に咲き始めれはいいのに・・・・・・。ちょっぴり切なくなった。小指の先ほどの大きさしかない梅の花、ゆうきの思いとは裏腹に降り積もった雪に屈することなく凛としている。体は小さいけれども、人間の何百倍、何千倍も逞しいのかもしれない。

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2010年3月 6日

春霞

Photo  自宅から数十キロ離れた場所にあるフルーツ公園。高台に位置するこの公園は南アルプスの山々と県庁所在地の街並みが一望できる。心地好くてゆったりしたこの風景が大好きでゆうきは折に触れ足を運ぶ。これで何回目だろう・・・・・・。行く度に見るたびに癒される。
 すっきりした青空の下に広がるくっきりはっきりした景色も良いが、こんな風に周辺が霞んで見えてどこにどんな建物があるのかがはっきりわからない景色も悪くないと思う。柔らかで穏やかでゆったりとしていて時が経つのを忘れる・・・・・。
 霞(かすみ)・・・・・ゆうきにこの言葉を教えてくれたのは小学校3~4年の時の担任教師だ。
「白いもやにに包まれて空や周りの山々がはっきり見えないことを春は霞む、秋は霧って言うんだよ・・・・・。」
霞、カスミ、かすみ・・・・・・・・。声に出さずに何度もつぶやき、心の中で転がした。なんて綺麗な言葉なんだろう・・・・・・・。子供心に感じた。ぼんやりしていてあまり好きになれなかった景色がこの言葉を知った瞬間、特別なものになった。日本語って美しいな、日本人に生まれてよかったなって心から思えた。
 この写真を撮影した日は三寒四温の”温”の日だったのだろうか。風が穏やかでほのかに草の香りがした。ゆうきは思いっきり伸びをし大きく息を吸い込んだ。もうすぐ、もうすぐこの景色は絨毯を敷き詰めたかのようなピンク色に染まる・・・・・・・・・。

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2010年3月 3日

虜に・・・

Photo  ゆうきが住む地方の春の訪れは遅い。雛祭りといえば桃の花だが、桃の花が満開になるのは1か月ほど先だ。ここは某観光スポットのハウスの中。誰かが丹精こめたであろう桃の花が見事に咲き誇っている。ハウスの中とは言え桃は桃。桃の節句に桃の花を愛でることが出来るのは嬉しい。
 自分で植物を育てたことがあるからこそ思うのだが、ある一定の期間に合わせて花を咲かせることは容易ではないはずだ。短いとされる生命を長く維持させることも。緻密な計算から割り出された徹底した温度管理と栄養管理、人間の赤ちゃんをお世話するような繊細な心配りと思いやり、素人にははかりしれない苦労・・・・・・。この桃の花を咲かせるのにいったい何人の人々が携わっているのだろう。この桃は人間で言うお嬢様なのかもしれない。ハウスの中ゆえに小鳥や蝶が止まることはないけれど、出来る限り多くの人達の目に留まってほしい・・・・・・・。心から思う。
 桃の花は美しい・・・・・・・・。さっきインターネットで桃の花の花言葉を調べた。
桃の花の花言葉”あなたに夢中” 今の私の胸中を代弁している。
桃の花よ・・・私は今あなたに虜です。

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2010年3月 1日

羨ましい・・・

Photo  「わ~、苺の花だ。かわいいい~!」
 公園に併設されているハウスに入った瞬間、ゆうきは歓声をあげた。苺はスーパー等でよく見かけるが、苺の花が咲いているのを見るのは、久しぶりだ。たまらなく懐かしい・・・・・・。
 「ねえ、ねえ、写真撮ろうよ!」
平日の昼間、人がほとんどいないのをいいことにちょっとはしゃいでしまった。

 ゆうきが幼い頃(小学校中学年頃)、祖父が苺を育てていた。畑の土手のほんの一角。写真のプランター二つ分くらいのスペースだ。蕗や菜っ葉、ねぎ、キャベツ等野菜ばかりが並ぶ畑の中で唯一の果物。子供心にワクワクした。苺のためなら苦手な早起きもヘッチャラ。早朝マラソンと称して毎朝のように苺の生育を確かめに行った。(自宅から畑までは150m.ほど離れている。)「苺、苺・・・・・」 畑に向か道すがら囁き続けた。あの時の心境は大人になった今も鮮明だ。
 そんなドキドキの日々がどのくらい続いたのだろうか。ある日、雑草と野菜の間に小さな白い花と赤みを帯びつつある苺を見つけた。
「わ~い!」
飛び上がって喜んだ。自らが見守り続けた苺が朝露に輝いている・・・・・・・。食べ物である苺を見て初めて美しいと感じた。胸がジーンと熱くなった。感動は本の世界だけではなく自然の中にも潜んでいるということがよくわかった瞬間だった。

 きっと、きっと、この苺も誰かが大切に世話をし見守り続けているんだろうな。この苺を口に出来る誰かさんがすごく羨ましい・・・・・・・。 

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