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2010年10月

2010年10月30日

一日の終わりに

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 某ホテルのイルミネーション

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 Uターンしてもう一枚

 ここのところ、彼の休日と言うと何かしらの用事があってゆっくり出来ずにいる。
 一昨日は特に忙しかった。朝からバタバタしていて、常に時計と睨めっこしながらの行動。息つく間もなかった。最終的なスケジュールをこなし、家路に着いたのは午後の6時半。結局、この日は写真を撮る余裕さえなかった。全ての用事を足せたことにホッしながらも、物足りなさを感じた。こんなにも慌しい日はめったにない・・・・・。せめて夜の風景でもと デジカメを構えキョロキョロして見るものの、目に入るものといったら車のテールランプや街灯ばかり・・・・。「こういう日があってもしょうがないな・・・・・。今日は忙しかったし・・・・・。」
自分で自分に言い聞かせ、デジカメをしまいかけた瞬間、
「おぉ~、綺麗だな~。」
彼が耳元でつぶやいた。驚いて顔を上げるとそこにはホテルのイルミネーションが・・・・・。
「わ~い!」
信じられなかった。嬉しかった。気付くと子供のような歓声を上げていた。ゆうきの目の輝きを見た彼は光の洪水をもう一度見せるべく車をUターンさせた。

 帰り道としてこのルートを選んでくれた彼に心から感謝。イルミネーションを見ていた時間はわずか十数秒。だが、味気ない一日に彩りを添えるにはそれで充分だった。

 

 

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2010年10月27日

内緒で・・・

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 初めて焼いたチーズケーキ

 昨夜、彼に
「ねぇ、今年の誕生日は何が欲しい?」
って聞いたら
「別に何もいらないよ。ゆうきと〇〇(娘のこと)が元気で幸せであってくれたらそれで良い。」
って返ってきた。特に考え込む様子もなく即答だったからたぶん本音なのだろう。
「パパって欲がないね。まぁ、そこがパパの好い所なんだけれど。」
彼が寝入った後、娘がつぶやいた。ゆうきもそう思う。

 言葉通り何もしないと言うのは寂しすぎるので、彼が好きなチーズケーキを焼いた。いつも通りの家事を済ませ、調理開始。材料を計り、レシピどおりに生地を作りオーブンへ投入。つい先ほど焼きあがった。
 彼の誕生日が来るたびに思う。ゆうきはこの人と出会わなかったら今頃何をしていたんだろうって。恋愛に対してあまり積極的ではなかったから未だに独身だったかもしれない。ゆうきの人生は彼によって大きく変えられた。同じようにゆうきも彼の人生を大きく変えた。これから先、どうなるかなんてわからない。でも、チーズケーキを焼いている時、とても心穏やかだった。

 今頃、職場で忙しく駆け回っているであろう夫。もちろん、このチーズケーキの存在を知らない。
 ゆうき特製のチーズケーキを見ての第一声がちょっと楽しみだ・・・・・・。

 

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2010年10月25日

秋の桜並木

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 近所の公園の桜並木。自宅から見ると・・・・・。

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公園の入り口から見ると・・・・・。

 各地の紅葉の便りを耳にするようになり、しみじみと秋の深まりを実感している。近所の公園の桜並木もとてもいい感じに色付いてきて、玄関を出るたびについついそちらの方に目がいってしまう。

 日曜の朝は一人でのんびりすることにしている。過ごし方はその日の気分によって様々。お菓子を作ったり、水周りを磨いてみたり、読書に没頭したりetc.。夫は早めに出勤するし、娘は寝坊をするので邪魔される心配がない。
 昨日は早朝散歩をした。ここのところ、風邪気味だったり雨が降っていたりで、散歩に出ること事態、久しぶりだ。行き先はもちろん近所の公園。デジカメを手にいざ出発。朝の風ってホント気持ちがいい。
 公園に着くとまずは深呼吸。続いて大きく伸びをする。この公園特有の香りに心の底からホッとする。少し来ない間に、また季節が移ろいを遂げた。黄色っぽい葉っぱに赤っぽい葉っぱ。まだら模様の葉っぱ・・・・・けっして一色ではないところが、秋の桜並木の魅力だと思う。魅力に翻弄されたゆうきは盛んにデジカメのシャッターを切った。億劫がらずに散歩に出て本当に良かった・・・・・。

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 この公園は桜の季節となると、親子連れやリトルリーグの少年たち、地元の老人会の方々などで賑わう。桜並木の下でお弁当を広げる様子を何度、目にしたことか。
 でも、他の季節は、ほとんど注目されない。段々と寒くなるこの時期は特にだ。秋の桜並木だって充分に美しいのにな。見逃してしまうなんて絶対勿体無い・・・・・。

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2010年10月23日

助手席から

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 夕暮れ間近の湖

 ゆうきは車の助手席に座るときは、たいていデジカメを手にしている。目を皿のようにしてスクープを探すのではなく、心がけることはあくまでもありのまま。気楽に肩の力を抜いて・・・・・・。これと思った瞬間にシャッターを切る
 被写体となる物は、実に様々。木だった花だったり、突然、目の前に現れた動物だったり、珍しい建物だったり・・・・・・空を写すこともある。どこにでもあるであろう風景やその時に巡り会えた偶然が後にお気に入りの一枚となる。車中撮影の魅力だ。

 先日、某湖の湖畔を走っている時も、撮りたいものは決まっていなかった。琴線に触れる何かに出会えたら運がいいな~ぐらいに考えていた。
 撮りたいと思ったときに限って後続車が続いていて止まることが出来なかったり、対向車に阻まれたり・・・・・撮影は難航。このまま、何も撮らないまま家路に着くことになるのかなと諦めかけた時に、目に飛び込んできたものが、湖に浮かボートとフワフワの雲。撮りたいけれど、運悪く運転席側、車に流れに逆らうわけにもいかず、数十メートル先にはトンネルが・・・・・・もうダメだと思った。無理だって思った。再び諦めかけていたら車が止まった。道路工事をしていたのだ。わ~い!声にならない歓声をあげてシャッターを切った。

 あのボートから見る雲はどんな風なのだろう。あの雲の上からこの風景を見られたらどんなにいいだろう・・・・・・。デジカメを構えたまましみじみ思った・・・・・。湖とボート・・・・・お気に入りが一枚増えた。

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2010年10月20日

花形

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 実家の畑で採れたさつま芋

 さつま芋の茎を初めて食した日、母は当然のごとく、さつま芋をたくさん持たせてくれた。
家庭菜園らしく、太いものあり細いものあり、でこぼこな形のものあり、形は様々。無農薬だからね。モグラかネズミが食った?らしいあともある。近年、ゆうきの両親は、南瓜や芋類、その他もろもろの野菜を多めに栽培しては、ご近所や友人、知人に配り歩くことを趣味としている。二人が汗水流した作物は、安全性においては申し分なく、素材そのものの味がすると評判だ。そんな作物をいつだって
「好きなだけもって行け。」
と言ってもらえる勇気一家は実に幸せだ。

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 初物のさつま芋、どうのようにして食べよう・・・・・・。娘の夜食にしたい。口当たりがよく消化が良いもの・・・・・。散々迷った挙句、レモン煮を作ることにした。
 さつま芋を切っていたら、断面が花形であることに気付いて思わず笑った。時々、こんな形のものにぶち当たるところが、自家製野菜の面白い点だ。弱火でじっくり煮込んで、娘の前に差し出した。花形であることをそれとなく告げると
「へぇ~、縁起いいじゃん!」
それまで悲壮感が漂っていた表情に笑みが戻った。美味しかったんだろうな。ゆうきが、朝起きたらお皿は空だった。

 ここのところ、キッチンに立つ時間が長くなった。寝ている時よりもテレビを見ている時よりも、キッチンで何か作っている時間の方が落ち着く。受験生の親。頑張るべきなのはあくまでも娘本人。親がしてやれることって、結局のところ、好物を作ってやることぐらいだ。

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2010年10月18日

地元の秋

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赤い葉っぱに

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 黄色い葉っぱ。地元では紅葉が始まりつつあります。

 中三の娘がいる我が家。例年とは違った形の秋を過ごしている。娘の言動にこれと言った変化はない、が、去年までとは違った雰囲気を漂わせていることは確かだ。受験生をあちらこちら連れまわすわけにはいかず、家で一人長時間、留守番をさせるわけにもいかず、ゆうき一家唯一のレジャードライブは、夫婦二人きりで行き先も近場限定となっている。

 先日、向かった先は自宅から車で10分程の林道。標高が高くなるにつれ木々の葉の色が徐々に変化していった。特に会話を交わすことなくそのまま車を走らせ、木の葉が綺麗に染まっているなと思える場所で車を止めた。
 その場所から、のんびりブラブラと辺りを散策。日差しは弱いもの寒さは感じられずお散歩日和と言えた。世の中の世相は関係なく季節は巡っている・・・・・・。自然が生み出した芸術作品(色付いた木の葉)た目に眩しくて、野鳥のさえずりがちょっぴりくすぐったく耳に響いて、林特有の香りが心地好くて、頬をなでる風が気持ちよくて、ゆううき夫婦は、思いっきり深呼吸した。地元の秋を体感することが出来てよかった・・・・・心から思った。

 例年とは違った秋を過ごしている。紅葉の名所を巡ることはたぶん無理だ。寂しくないと言ったら嘘になるが、地元の魅力を再認識する良いチャンスなのかもしれない。
 
 

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2010年10月16日

究極の味覚

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 一見、蕗にも見えるこの一品、実は・・・・・。

 「ゆうき、これなんだかわかる?」
実家でお茶を飲んでいる際、母に問われた。
えっ、蕗に見えるけれど、時期じゃないし・・・・・。」
答えられず首をかしげていると、
「これはね、さつま芋の茎だよ。」
教えてくれた。
「えっ、これが?」
びっくりした。それ以上、言葉が続かなかった。

 実は、ゆうき、さつま芋の茎に関してはあまりいい印象を抱いていなかった。戦時中に食べられていたと言う話を耳にしたことがあることから、不味いんだろうなとか、貧乏臭いとか。
 が、母が調理した(湯掻いた後ゆで汁を捨てて、料理酒、みりん、お醤油で味付けした。)さつま芋の茎は思いのほか美味で、ゆうきは心に平手打ちを食らったかのような衝撃を受けた。ろくすっぽ知りもしないくせに酷い偏見を持っていた自身を恥じた。シャキシャキしていて、苦味はほとんどなくて、ほのかにお芋の香りがして・・・・・・ものの五分もしないうちに一皿を平らげた。(完食した。) この日、実家を訪れてよかった、マイナスイメージを払拭することが出来てよかった・・・・・・心の底から思った。

 さつま芋の茎は、一年に一回、さつま芋を収穫する時にしか、採ることが出来ない。華やかでも豪華でもないけれど、究極の味覚と言えると思う。

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2010年10月13日

試行錯誤

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 今回のお菓子の材料はおから

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 クッキーを焼いてみました。

 久しぶりの友人が我が家を訪ねてきた。
 20年来の友人Kちゃん。彼女は今年の四月からご主人と共に福祉作業所の運営を始めた。今回、訪れた一番の目的は、その作業所で作っているお豆腐をゆうき一家に薦めるため。にがりを使って昔ながらの手法で作ったお豆腐は非の打ち所がないくらいに美味しくて、即、定期購入することに決めた。
 Kちゃんはお豆腐を薦めるのと共に、おからを使って何か作れないものかとアイデアを求めてきた。美味しくて手軽に食べられるものと言うのが彼女の希望。ゆうきは、おからを調理したことがないが、大切な友人の頼み、とりあえず置いていってもらった。

 引き受けたのは良いが、なかなか良い考えが浮かばず、以前、ネットで見たことがあるクッキーを焼いてみることにした。

 おからを乾煎りして、そこにバター、砂糖、卵、小麦粉、胡麻を入れ生地を作る。(おから300gに対してバター30g、卵Mサイズのものを一個、小麦粉大さじ三杯、胡麻は適量。)クッキングシートの上に生地を乗せ上からラップをかぶせ麺棒でのばし包丁で切り分ける。後は180℃に熱したオーブンで25分間焼く。

 出来上がったクッキーを早速二人に食べてもらった。
 「味は悪くないけれど、もっとサクサク感が欲しい・・・・・」 娘の感想。
 「どうしても口の中にパサパサ感が残るな~」 彼の感想。
ゆうきが食べてみても今ひとつだった。
小麦粉の量が少なすぎたのか、もっと薄くのばすべきだったのか・・・・・・・。

 Kちゃんは、ゆうきのことを影になり日向になり支え続けてくれている大切な友人。出来る限り力になりたい。おからの風味を損なわず美味しいクッキーを焼くにはどうしたらいいのか・・・・・・。反省を踏まえつつゆうきの試行錯誤は続く。

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2010年10月11日

秋桜

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コスモス・・・・・・濃いピンクに

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 薄いピンク・・・・・今年も綺麗に咲いてくれた。

 今年は、少し心配していた。四月に雪が大雪が降ったり、そのあと雨が長く続いたり、酷暑だったりととにかく異常気象だったから、あの場所にコスモスが咲かないのではないか咲いたとしてもほんの数輪かもって。
 ゆうきがコスモスの名所と勝手に決めているあの場所。先日、通りがかった際、見事なまでに美しく咲きそろったコスモスが目に飛び込んできて、心配が杞憂だったことに心底ホッとした。

 コスモスはゆうきにとって最も身近な花といえる。お花見にいけなかった春があっても、海に行くことがなかった夏があっても、コスモスを見なかった秋はない。身近で大好きな花コスモス。思い出は数え切れないほどある。
 幼少期、コスモスを髪に飾ったり花束を作ったりしながら童話の登場人物を気取った。思春期にはコスモスをテーマにした詩や物語をいくつも綴った。結婚を間近に控えた秋、一人コスモスを見つめては感傷に浸った。生後半年ほどの娘をベビーカーに乗せ、コスモスが咲く市道を散歩したこともあった。「ほら、コスモスだよ。綺麗だね~。」と言って一輪手渡すと、それまで無表情だった彼女の顔にぱぁ~っと笑顔が広がった。去年の晩秋には風雨にめげず健気に咲く姿に心打たれた。
 ゆうきにとって最も身近な花コスモス。これからもずっとずっと大好きであり続けたい花コスモス。

 コスモスの名所にいつもの年と同じように咲いてくれたコスモス。何気ない流れていくかに思えるこのひと時をゆうきは、20年後30年後どのように振り返るのだろう・・・・・。アングルを計ることに余念がない彼の横顔を眺めながらふとそんなことを考えた。

 

 

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2010年10月 9日

我が家のパン

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 ホームベーカリーを購入して最初に焼いたのが、ぶどうパン

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 続いて焼いたのがくるみパン

 我が家でもついにホームベーカリーを購入した。
 ホームベーカリーは、ゆうきがずーっと前から欲しいと思っていた電化製品。高価なものだけになかなか言い出せず、家電量販店に行くたびにキッチン関係の製品が置いてあるコーナーに足を運び、ホームベーカリーを眺めては値段をチェックして、一人密かに、溜息をついていた。
 
 「最近、ホームベーカリーでパンを焼くのが流行っているらしいな。」
つい先日、インターネットを見ていた彼が突然、つぶやいた。これまでキッチンのことには無関心だったのに・・・・・。 思いが通じた?
「うん、そうだよ!実は私も欲しいの!」
ゆうきはここぞとばかりに飛びついた。
「じゃあ、電気屋を何軒か回ってみるか?」
「うん!」
思い立ったら吉日・・・・・・家電量販店を三軒梯子して最も手頃だと思われる品を購入した。「何だか、炊飯器みたいだね・・・・・」 二人共通した率直な感想である

 少し疲れてはいたが、家に戻る早々、添付してあったレシピを頼りに材料を計り、ぶどうパンが出来るようセットした。焼きあがるまでドキドキハラハラ。不安で不安で仕方がなかった。ちゃんと機能しているかどうかを何度確かめに行ったことだろう・・・・・・。やがて部屋全体に香ばしい香りが漂った
 
 夫 「うまいよ。これ!」
 娘 「ありえな~い!」
 ゆうき 「うん!」
 まだ熱い焼きたてホヤホヤのパンを食べた時の三人それぞれの反応。夕食を食べた後にもかかわらず一斤があっという間になくなった。

  まだ、ホームベーカリーに馴れていないゆうき。今のところレシピに頼りっきりだ。これから練習に練習を重ね、徐々にアレンジを加え、時に失敗もしながら独自の味を生み出していきたい。 目指すは、”お袋の味 パン偏”だ

 

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2010年10月 6日

ソバが好き

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 蕎麦の花

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 アップで見るとこんなにも可愛らしい・・・・・・・。

「おぉ~、蕎麦の花が咲いているぞ!」
「あっ、ホントだ!」
「写真撮るんだろ?」
「もちろん!」
去年、この小さな白い花が蕎麦の花だと知って以来、虜になっているゆうきは大きくうなずいた。

 花の名前を知ってからの日々が浅いためか、蕎麦の花に関する思い出は少ない。
が、蕎麦はもの凄く思いで深い食べ物だ。
 実家の父は大の蕎麦好き。それゆえに蕎麦に対してこだわりがあって、毎年暮れになると蕎麦で有名な産地からわざわざ取り寄せていた。生蕎麦をたっぷりのお湯で茹でて、流水でぬめりを洗い流しザル上げ、人参や椎茸などが入った熱々のおつゆで頂くのが実家流の食べ方。ゆうきは社会人になるまで具材のない冷たいおつゆで頂くザル蕎麦を食したことがなかった。
 面白いのが、蕎麦を食べるとの父の言動。
「お父ちゃんはな~、蕎麦が好きだけどお母ちゃんのソバが一番好きなんだ~」
子供たちの前で恥ずかしげもなく豪語しては口いっぱいにお蕎麦を頬張っていた。
「またお父ちゃんが馬鹿なことを言ってら~。ゆうきたちの前で~。」
母は慌てて言い返しながらもまんざらでもなさそうだった。辺りにつゆを飛ばしながら豪快に蕎麦を食べる父。付近片手にソバで見守る母。何気ない日常、どこにでもありそうな夫婦のやり取り・・・・・・・大人になった今、優しい思い出となってゆうきの心を温め続けている。

 蕎麦の花の花言葉は”懐かしい思い出”。この花言葉を考えた人はどんな思い出があるんだろう・・・・・・。

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2010年10月 4日

手抜き

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 昨日は体の調子が悪かった。熱はないのだが酷い頭痛がして、声を出すことに支障はないのだが喉が痛くて、体が沈みこむようなだるさがあって、特に予定がないことをいい事に、ほぼ一日布団の中で過ごした。ゆうきにとってこれは特別なことではない。気温差が激しい時期や季節の変わり目などによく起こることだ。妻として母として、こんな時、一番に気になるのが食事のことだ。掃除や洗濯は次の日に回せるが、食事だけはそうはいかない。こんな時に限ってレトルトや冷凍の買い置きはなく、帰りが遅い夫や大事な試験を控えている娘を頼りにするわけにはいかず、出来合いの惣菜を買いに行くだけの気力はなく、夕方6時過ぎぐらいにもそもそっと起き出した。ボーっとしながら鮭の粕漬けを焼き、ワカメとナメコとふの味噌汁を煮て、数日前に大量に作って冷凍しておいた煮豆を解凍し、キャベツの浅漬けを絞って(写真に撮ることを忘れた。)、超手抜きながらも(まな板も包丁も使っていない。)何とか夕食の体裁を整えた。
 体調を崩すたびに思う。母や母から上の世代の人達はよくやってきたなと。ゆうきたちが子供の頃といったら、コンビニなんてなかったし、スーパーで売られている惣菜も品数が少なかった。電化製品だって今ほど機能が充実していなかった。にもかかわらず、「今日はおかずがないよ。」 なんて言われたことは一度もない。おかずの全てが手作り。しかも栄養のバランスだってきちんとしていた。母だって生身の人間、気分が優れない日もあっただろうにそれを表に出すことはなかった。”母は強し”とはホントよく言ったもだ。

 超手抜きな夕食を二人は、咎めることなく食べてくれた。
 母を見習うべき点がもう一つ。母は家族の体を気遣いながら自らの健康だってきちんと管理していた。家族の健康を担う主婦。自身もしっかりと健康に留意せねば・・・・・つくづく思う。

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2010年10月 2日

黄金の海

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 晴れていれば湖の向こうに富士山を望めるはずなのだが、この日はすっぽりと雲に覆われていて・・・・・。

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 しばらく待機したが雲が切れることはなく、写真を撮ることを諦め、帰路に着いた・・・・・・。

 「M峠に行ってみるか。」
頂上付近に雪を頂いた富士山の写真を撮りたいと言うゆうきを彼が誘った。
この日は、あいにくの曇り空ではあったが、もしかしたら着くまでに晴れるかも・・・・・わずかな期待を抱きつつ車に乗り込んだ。
 

 眼下に湖が広がりその向こうに富士山を望むことが出来るM峠に、もう何度、足を運んだことだろう。おそらく両手両足を使って数えても余りあると思う。いつ行っても満車で必ず人がいる。人っ子一人いなかったことなんて一度もない、知る人ぞ知る人気のスポットだ。

 出発時間が遅かったため、M峠に到着したのは午後の2時過ぎ。予想した通り?数人の人達が、富士山方面を見つめながら雲が切れるのをひたすら待っている様子だった。ゆうきたちも早速、仲間に加わった。 
 が、そのまま、10分が経ち、20分経ち、30分が経過しても雲が切れる様子はなく、むしろ濃くなっていく。一時間が経過したころ、
「今日はもう無理だろう、また、出直そう。」
彼がつぶやいた。惜しい気がしたけれど、晴れる可能性がないのでは仕方ない・・・・・・。娘も帰ってくるしこのままこの場に留まるわけにはいかない・・・・・・・。しぶしぶ車に乗り込んだ。
がっかりしながら、家路に着いた矢先、目に飛び込んできたのが、一面のススキだった・・・・・・。 思わず目を見張った。 ゆうきのただならぬ様子に気付いた彼が、再び車を止めた。

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  ススキのみの原っぱを目の当たりにした時の心境をゆううきはどう綴ったら良いのかわからない。こんな時、自身の語彙の乏しさをつくづく実感する。言葉を失い、隣にいるはずの彼の存在を忘れ、あんぐりと口を開けながら、まじりっけのない黄金の海にただただ見入った。ススキがこんなにも美しいとは思わなかった・・・・・。心に熱い何かが込み上げた。本来の目的であった富士山は見られなかったけれど、M峠の新たなる魅力を発見できた・・・・・・大満足なドライブとなった。
 

 


 
 
  

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