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2016年6月

2016年6月29日

願い

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 人物観察が好き・・・・・・以前、ブログにも記したことがある。
ジロジロ見るのではなく、あくまでもさりげなく、相手と目が合わないように、気付かれないようにするのが、ゆうきの方法。近づきすぎず離れすぎず、何気なく眺める。
楽しくなる時もある。悲しくなってしまうこともある

 母が治療している病院は、癌専門の病院だ。
故に、深刻な病状を抱える人ばかりが集まる。
「癌患者はこんなにもたくさんいるのか。」
病んでいる母自身が驚いている。老若男女、外国の人もいる。

 先日のこと、エレベーターで、患者さんと乗り合わせた。
若い男性だった。ゆうきの世代からすると、あの人と呼ぶより、あの子と呼ぶにふさわしい。
スレット姿で点滴をしていた。彼女さんらしき女性が寄り添い気遣っていた。美男美女カップルだった。絵になるくらいに。ここが病院ではなく、男性が病人でなかったら、どんなにいいだろう・・・・・・やるせなさがつのり、思わず目をそらせた。男性の親御さんのことをことを考えると胸が締め付けられる。人物観察をしていて、泣きそうになったのは初めてのことだ。
エレベーターを先に降りたのはカップルだった。
「あのカップルに幸あれ!」
カップルの背中を見送りつつ、親世代であるゆうきは心から願った。

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2016年6月27日

スマホより

スマホより
 今日の富士山

 空と雲と富士山のコントラストが心に響いた。
朝から、涙、涙だ。

 今日は、今から、母の病院へ行く。
彼も一緒だ。
母に会ったならば、裏の畑の様子を話して聞かせよう。
夏野菜が順調に育っていることを伝えたら、母は、どんなにホッとするだろう。
娘の様子を話して聞かせよう。
孫娘が元気に学生生活を送っていることを伝えたら、母は、どんなに喜ぶだろう。
母に会ったならば、この富士山の写真を見せてあげよう。
久しぶりの富士山に母は、何を思うのだろう。

 病床の母を笑顔にしたい。
笑う門には福来る・・・・・だ

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2016年6月25日

以心伝心?

 あぁ~、どこか高い所から、景色を眺めてみたいな~ってなんとなく思っていた。
絶景ポイントじゃなくてもいい、有名な建物がなくてもいい、海や山が見えなくてもいい、そんなに高い所じゃなくてもいい、贅沢言わないから、とにかく、高い所からの景色を堪能したい・・・・・。
誰に話したわけでもない、心の中だけで思っていた。
ずいぶんと長い間、思っていて、思いが願望に変わった頃、娘がラインで画像を送ってよこした。景色の写真だ。教室の窓から撮ったらしい。
以心伝心?目にした瞬間、心にパッと灯りが燈った。

 そうか、娘は、この景色を眺めながら、学生生活を送っているのか・・・・・
見知らぬ建物ばかりが並ぶ景色が、一気に好きになった。

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2016年6月22日

長い1日

 まずは、ご報告
母の手術は成功しました。


 長い1日だった。振り返ってみてつくづく思う。

 母は、自分の足で歩いて手術室に入った。
ゆうきたち付添は、待合室で待機した。

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 待合室は、緊張感で満ちていた。
空調が利いていて体感的には快適なのに、空気が重いと感じた。
気が遠くなりそうだった。
ぼんやりしていると、発狂してしまいそうだったから、読書をして過ごした。
細かい文字をひたすら目で追った。
かなりのページ数を読破した。
でも、内容はちっとも頭に残っていない。

 手術成功の知らせが入った時はどれだけホッとしたことか。
涙は出なかった。
でも力が抜けた。

長い1日だった。振り返ってみてつくづく思う。

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2016年6月20日

口がまずい

 「口がまずい」 
ある日、ゆうきは、彼に向かって言った。
彼は、けげんな表情を浮かべた。
「えっ?何それ?」
そこで、初めて、「口がまずい」という言い表し方が方言であることに気が付いた。

 口がまずい・・・・・何を食べても美味しく感じない、食欲がわかないことを意味する。
たとえば・・・「風邪を引いて口がまずい。」という風に使う


 ここ数日、口がまずい。
風邪はひいていない。お腹を壊しているわけでもない。
気持ちの問題だ。
今のゆうきにとって、料理は食べるものではなく作るものだ。
毎日、機械的に自宅と実家のキッチンに立っている。

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 ところで、ゆうきは、ちょっと体調が悪いとすぐに顔に出るらしい。
昨日、実家で向いた際、母に心配された。
「口がまずいなら、これを食べるといいよ。」
ってカロリーメイトをくれた。
手術直前の人に気遣われるとは・・・・・まことに情けない。
いくつになっても、子は子なのか。

 明日は、カロリーメイトを食べて出かけるとしよう。
母の手術は明日だ。

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2016年6月18日

きれい

きれい


 今の時期は、午後6時を過ぎても明るい。
晴れた日は特に明るくて
夜と呼ぶにはあまりにもったいない・・・・・。

 昨日の夕方のこと、夕食の準備をしている最中、何気なく、窓の外を見た。
本当、何気なく。
茜色に染まった雲が目に飛び込んできた。
琴線に触れた。
気が付くと、外へ飛び出していた。
あぁ~、なんて美しいのだろう・・・・・・ちょっとだけ泣けた。

 ここの所、色んな事に敏感になってきている。
ちょっとしたことで笑って、ちょっとしたことで泣いて、疲れる。
1日が終わるころにはぐったりだ。

 

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2016年6月15日

徒然なるままに

 母の手術日まで一週間を切った。

  Cimg7540

時間が長い・・・・・母が癌宣告を受けて以降、ずっと感じている。
ひょっとして、時間が止まっているのではないか・・・・・1日に何度も時計を確認する
何をしていても落ち着かない。何を食べても美味しくない。
彼が単身赴任している期間も時間が長く感じた。娘が受験生の時も時間が長く感じた。
だが、今は、単身赴任や受験の時とは、比べ物にならない。
長い、長い、長い、長い、長い、とにかく長い。
命の重さをつくづく実感している。
状況によっては手術が延期されることもある。
まことにやるせない。
手術までの日々をどう過ごせばいいのか・・・・・
手術の日をどう過ごせばいいのか・・・・・いくら考えても答えは出てこない。

 時間が長い。

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2016年6月13日

命の洗濯



 先週末、彼が、とある公園に連れて行ってくれた。
高台にある公園だ。景色が素晴らしくて、遊歩道がきちんと整備されていて、東屋があって、色んな木が植わっている・・・・・良い所をあげたらキリがない。とっても素敵な場所だ。


 公園は、もう夏の装いだった。
だんだんと濃くなりつつある緑と、小鳥のさえずりと、どこからか香ってくる花の香りと、頬を撫でる風と。命の洗濯だ。
大きく深呼吸した。空気が実に美味しかった。

 母の手術日が決まった。
もうお医者様に任せるしかなす術がない。
母を写真の公園に連れて行くことを目標に、気持ちをしっかり持とうと思う。

 

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2016年6月11日

大きくな~れ!



 砂利道に花開いたビオラを、彼がプランターに植え替えた。
「大きくな~れ!」
ってつぶやきながら。
ゆうきも同じことを願う。

 彼は、砂利道花開いたビオラを見つけた当初から、早く植え替えてやらなくてはって思っていたらしい。
けれども、ずっと忙しくしていて、庭を散策する暇さえなくて、昨日になってようやく実行に移せた。
土はホームセンターから買ってきて、プランターは家にあったものを利用した。
気のせいだろうか、砂利に咲いていた時よりも、元気を取り戻した気がする。
植物は、声に出して愛でてやると、元気に育つと聞いたことがあるが、果たしてどうなのだろう・・・・・。
元気に大きくなるかな。なるといいな。

 

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2016年6月 8日

梅雨入り

梅雨入り

 梅雨入りした。
暑いのか寒いのかよくわからない。毎朝、着るものに悩む。
空模様が実に複雑だ。灰色の雲が広がっている所と青空の所と。雨が降るのか降らないのか予測不能。洗濯物をベランダに出すべきか出さぬべきか、毎朝、迷う。

 ジメジメじとじと。
家の中は湿っぽくなるし、食べ物は痛みやすくなるし、梅雨時は苦手だ。
それでも、梅雨時の空は魅力的。特に雨上がりは、琴線に触れること度々だ
虹は出るかな。ユニークな形の雲を見つけられるかな。綺麗な夕焼けは見られるかな。
美しい空に出会えるよう、こまめに空を見上げようと思う。

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2016年6月 6日

娘作

娘作


 娘が初めて彼とゆうきに味噌汁を作ってくれた。
美味しかった~。
今まで食べた味噌汁の中で一番美味しかった。
 

 「今度、パパたちが来た時、何か汁物を作ってあげる。」
娘は得意げに、電話口の向こうで話していた。
1人暮らしを始めて2ヶ月余り、料理に自信がついたらしい。
色々挑戦してきたが、特に自信があるのは、味噌汁らしい。
我が家の食卓には毎食汁物が食卓に乗る。娘は汁物で大きくなったようなもの、母としては喜ばしい限りだ。

 何日も前から楽しみにしていた。

 いよいよ実戦の時が来た。
先週の金曜日のことだ。
娘は意気揚々とキッチンに立った。
冷蔵庫を開け、食品庫となっている流しの下の扉を開け、包丁を使って・・・・・・。
やがて仕上がったのはワカメと豆腐の味噌汁だった。
あまり時間がかからなかった。
手際がいい・・・・・つくづく感心した。

 娘が作ってくれた味噌汁が美味しかったのはここに記すまでもない。
食卓には味噌汁の他、ゆうきが自宅から作って持っていった肉じゃがやスーパーで購入した惣菜があったが、すべて霞んでしまった・・・・・・。

 娘が初めて彼とゆうきに味噌汁を作ってくれた。
美味しかった~。
今まで食べた味噌汁の中で一番美味しかった。
 


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2016年6月 4日

重い

重い
「重い・・・・・」
娘のリュックを持った瞬間、思わず唸った。腕に食い込んだ重量を、どう言葉にすればいいのやら。
本当に重い。冗談抜きに重い。腕の骨が折れそうなくらい重い。腰にもくる。うっかりするとぎっくり腰を引き起こす。高校に通っていた頃もリュックは重かったが、あの頃よりも更に重い。総重量はどのくらいなのだろう。恐ろしくて、計る気にならない。
アパートから学校までかなりの距離がある。徒歩30分ほど。こんなにも重いリュックを背負って通っているのか・・・・・。毎日毎日、雨の日も風の日も。
加えて、勉学に、自炊生活。編入生ならではの気苦労もあるはずだ。ゆうきが二十歳の頃よりも、すっとずっと苦労している。いつのまにこんなにたくましくなったのか・・・我が子ながら感心してしまう。
これだけの体力があれば、これだけの精神力があれば、迫りくる就活も大丈夫なのでは・・・・・?
がんばれ我が子よ。今が人生において一番の踏ん張りどころだ。

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2016年6月 1日

すずらん

すずらん

 彼は、もうずっと前から、スズランが大好きだ。
ゆうきも彼の影響ですずらんが好きになった。

 ゆうきは、自分たちの庭に白い花を咲かせるのが夢だった。
彼は、ゆうきの夢をかなえてくれた。
雪柳、白いアネモネ、白いビオラ・・・・・そしてスズラン。白い花の苗を何種類も植えてくれた。
雪柳は、きれいに咲いてくれた。 アネモネとビオラも、きれいに咲いてくれた。
スズランも、きれいに咲いてくれるものだとばっかり思ってた。彼もゆうきも。
が、しかし、スズランは、スズランだけは、咲いてくれなかった。

 彼の大好きな花スズラン、ゆうきの夢であった白い花・・・・・期待が大きかっただけに意気消沈した。
いったい何がいけなかったのか・・・・・未だ謎である。

 先日、スズランの群生地に足を運んだ。
スズランは今が最盛期だった。あいにくの空模様だった。
雨に打たれ、風に吹かれ、それでも、健気に咲くスズランに心打たれた。
改めて、自分たちの庭にも咲かせてみたい・・・・・・って思った。

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