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2018年9月

2018年9月28日

ふと思い出した

 ふと思い出した。
幼かった頃、50円玉握りしめて向かった駄菓子屋の事を。
40年も前の事だ。
あの駄菓子屋は今もあるのだろうか。
駄菓子屋のおばちゃんは今どうしているのだろう・・・・・
小学校と目と鼻の先にある駄菓子屋だった。
自宅からは遠かった。
子供の足で20分以上もあるのに、それでも、とにかく行きたかった。

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 駄菓子屋はとっても魅力的な場所だった。
とってもいい匂いがして、心くすぐる音がして、色とりどりのお菓子やおもちゃがあった。
いつ行ってもにぎやかで、いつ行っても楽しめて、いつ行っても笑えた。
駄菓子屋のおばちゃんはちょっとおっかなかったけれど面白い人だった。
おばちゃんの豪快な笑い声は今でも耳に焼き付いている。とにかく元気な人だった。
おばちゃんに会うと元気が伝染して、ゆうきも元気になった。

 駄菓子屋は、確かに懐かしい思い出ではあるが、今まで思い出すことはなかった。
どうして、今になって思い出したのだろう。
本当、ふと思い出したんだ・・・・・。

 ゆうきは、只今、あの頃のおばちゃんと同い年くらいだ。

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2018年9月26日

中秋の名月

 十五夜当日、午後から曇りはじめた。
天気予報通りだ・・・・・。
なんでこんな日に・・・・・ゆうきは大いに落胆した。
読書をしたり、スマホをいじったり・・・・・・今夜が十五夜であることを忘れようとした。

 夕方、シャッターを閉めるべく、東側の窓を開けた。
何気なく、正面を見据えて、お隣の屋根の向こうが黄色く光っていることに気が付いた。
あれっ?って思った。ひょっとしたらって思った。
急いで2階に駆け上がり、寝室の窓を開けた。
目の前に満月があった。思わず小躍りした。さっきまで泣いていた心が笑った。
満月は黒い雲に覆われつつあった。ゆうきは、デジカメを取りに行くべく、階段を駆け下りた・・・・・・。

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 どこからか聞こえてくる秋の虫の鳴き声が、気持ちをより一層、盛り上げる。
何度も何度も、デジカメのシャッターを切った。
中秋の名月を脳裏に焼き付けた・・・・・。

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2018年9月24日

最後の

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 ムクゲが咲いている。
2mを超える木にたった1輪だけ。
仲間はみんな寿命を終え地面に落ちたり萎んだりした。
蕾はどんなに探しても見つからない。葉っぱは黄色く色付き始めている。
おそらく、これが最後の1輪と思われる。
台風21号を乗り切った1輪だ。その後の寒暖差を耐え抜いた1輪だ。
心なしか凛として見える・・・・・・・。
ムクゲが最初に開花した日の事が今更ながら蘇る。
最初に1輪は嬉しいけれど、最後の1輪は寂しい。

 夏が終わった。ムクゲの季節が終わった。
ただいま感傷に浸っている。

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2018年9月21日

食わず嫌い

 ゆうきには、食わず嫌いの品が多々ある
ユズ、ミョウガ、ふきのとう、抹茶、レバーetc.。
挙げたらキリがない。たぶん、偏見が気持ちの多くを占めていると思う。
ゴーヤも食わず嫌いの1つ。近年、よく見かけるようになったが、見かけても手に取ったことはなかった。
形がグロテスクすぎると思っていた。苦いというイメージが付きまとっていた。
おそらく、生涯、口にすることはないだろうと思っていた。
 

 偏見王のゆうきの前にゴーヤは現れた。娘が職場で頂いてきたのだ。ゆうきは絶句した。困った。オロオロした。
だがしかし、食べ物を無駄にするわけにはいかず、挑むことにした。
挑む・・・・・まさしく挑戦だ!だって嫌なイメージしかなかったんだもん。

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 ネットで検索して、無難なゴーヤチャンプルを作ることにした。
調理はできる限り丁寧に行った。真剣だった。必死だった。一生懸命だった。
やがて、ゴーヤチャンプルは出来上がった。

 食べた感想は・・・・・思っていたよりも苦くなかった・・・・・。
偏見は消えた。でも、好きな味ではない。積極的に食べようとは思わない。
とりあえず、ゴーヤを無駄にすることなく完食できてよかったと思う。

 偏見王なゆうき・・・・・きっときっと、たくさん損をしているはずだ・・・・・。
それでも、なかなか偏見は覆せない。

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2018年9月19日

癒し・・・・・

 残暑厳しい、初秋のある日、ゆうきはとある靴屋にいた。
彼と娘も一緒だった。
彼は自分の靴を選ぶのに夢中で、娘も自分の靴を選ぶのに夢中で、ゆうきは暇を持て余していた。

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 何度目かのあくびをした際、ノースリーブのワンピースを着た小さな女の子が目に留まった。
1歳になるかならないかぐらいかな。好奇心旺盛な様子だった
床に積んである箱を頼りに伝い歩きをしたり、展示してある靴を興味深そうになでたり・・・・・小動物のようにちょこちょこ動き回っていた。
小さな子供を目の前にするのは久しぶりだ。可愛いな~て思いつつ眺めていた。いたずらが過ぎたのだろう、そばにいたママが抱っこした。続けて眺めていたら、ママの肩越しに、女の子と目が合った。目が合った瞬間、女の子はニコニコって笑った。ゆうきが笑い返すと、今度は、小さな手をヒラヒラと振ってきた。ゆうきは慌てて手を振りかえした。
気だるさが吹き飛んだ。心がほんのりした。名も知らぬ小さな女の子の事が愛おしくてたまらなくなった。
いくら愛おしくても、他人のお子様だ。写真を撮るわけにはいかず、ならば、忘れずにいようと思った。

 数週間前の出来事だ。
小さな女の子は、今、この瞬間、何をしているのだろう。
再び出会うことはないだろう。会ったとしてもわからないと思う。
小さな女の子の健やかな成長を、心の底から願っている。

 つかの間の癒しをありがとう・・・・・。

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2018年9月17日

黄色い薔薇

 バラが咲いた。
黄色い薔薇だ。
夏が終わり、寂しくなった我が家の庭がまた華やいだ。

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 この薔薇の木は、昨年、枯れかかった。
春先になっても芽吹く様子がなく、幹が細くなって・・・・・。
どこからどう見ても枯れ木にしか見えないくらいに弱った。
害虫にやられた。天候不順にやられた。
薔薇を育てる難しさをまざまざと実感した。
もう抜いてしまおう・・・・・という話も出た。
でも、思いとどまった。
奇跡を信じた・・・・・。もう1度黄色い薔薇を見たかった。

 彼は薔薇の世話に情熱を注いだ。
草むしりをして肥料をやり、こまめに水やりをして、害虫を見つければ、その都度、駆除した。
夏が過ぎ秋がきて冬が訪れても、薔薇を思いやりつづけた・・・・・・
やがて迎えた春、薔薇は小さな葉っぱを付けた。だがしかし、花は咲かなかった。
薔薇の蕾を見つけたのは、秋の初めのある朝だ。
薔薇は台風を乗り切り、無事に開花した。
今のこの気持ちをどう言葉にしていいのやら・・・・・とにかく嬉しい。

 バラが咲いた。
黄色い薔薇だ。
夏が終わり、寂しくなった我が家の庭がまた華やいだ。

 奇跡を信じてよかった。

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2018年9月14日

でっかいぞう

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 「なにこれ~!でっかい~!」
目にした瞬間、大声で叫んだ。
びっくりした。なんじゃこりゃと思った。なんでこんなにでかくなるのって思った。
実家の畑で採れたピーマン、ゆうきの手のひらよりもでっかかった。
あまりに珍しかったので、手に取り、目を皿のようにして見つめた。ひっくり返したりかざしたりした。サイズ以外は普通のピーマンであった。
母の目からは物欲しそうに見えたのだろう。
「持って行ってもいいよ。」
と言ってくれた。
ゆうきは喜んでお言葉に甘えた。

 自宅に戻り、記念撮影した。文庫本と一緒に。
食べて終わりなんてあまりに勿体ない・・・・・。
ブログの記事にして、長く記憶に留めておこうと思った。

 でっかいピーマン、味も普通だった・・・・・。

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2018年9月12日

珍事

  ある朝のこと、テレビのチャンネルを変えようとしたらリモコンが見当たらなかった。
はて?どこへやったのかしら?とキョロキョロしたが見つからない・・・・・。
午前4時半過ぎ。彼は2階で出勤するべく仕度をしていて娘はまだ寝ていた。
おかしいな~ともう1度、キョロキョロしたがリモコンはなかった。
数分して、身支度を終えた彼が2階から降りてきた。
「ねぇ、テレビのリモコン知らない?」
ゆうきは彼に聞いた。
「えぇっ~ないの?どこへやったの?」
どこへやったかわからないから聞いているのに・・・・・少々腹が立ったが、出勤前に喧嘩したくないので、そのまま、送り出した。

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 テーブルの下、棚の上、ソファーの下、ゴミ箱の中、トイレ、洗面所、彼が出かけてからは、さらに捜索範囲を広げてみたが、どうしても見つからなかった。
娘も知らないと言った。
結局、予備のリモコンで対応した。
腑に落ちない気持ちで1日を過ごした。

 その日、彼は帰宅早々
「テレビのリモコン見つかった?」
と聞いてきた。
「見つからなかったよ~。」
ゆうきは正直に答えた。
「どこへやったんだよ~!」
彼はぶーぶー言いながら探し始めた。
ゆうきは彼を無視して、家事に勤しんだ。
着替えを取りに2階へ上がっていたら、下から彼の叫び声がした
「リモコンあった~!」
ゆうきは慌ててリビングに舞い戻り、
「どこに???」
って聞いた。
「カバンの中にあった。
彼は気まずそうに答えた。
カバンとは通勤に使っているカバンである。
仕事の書類、筆記用具などを入れている。
ゆうきが、リモコンがないと気が付いた時点ですでに、リモコンはカバンの中にあったのだった・・・・・。彼はリモコンを持って出勤し、帰って来た・・・・・・。
どうりで、どうりで、どうりでいくら探しても見つからないはずだ・・・・・。
リモコンを職場に持って行って、どうするつもりだったのだろう。そもそも、どうしてリモコンを通勤カバンの中に入れたのか・・・・・全くの謎である・・・・・。

 彼は大笑い、娘は苦笑い、ゆうきは、ただただあきれるばかりであった。

 やれやれ、とんだ騒動だ。珍事と呼ぶにふさわしい・・・・・。
ゆうき家の夜は賑やかに過ぎて行った。

 今度リモコンが見つからなかったら、彼のカバンの中を真っ先に探そう・・・・・。
 

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2018年9月10日

トンボ

 昨日の午後、庭先でトンボを見かけた。
いったいどんな名前(種類)なのだろう。
体も羽の模様も茶色いトンボだった。
子供の頃から見慣れているトンボだった。

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 トンボは山茶花の木に止まり、植木鉢の淵に止まり、フェンスの支柱に止まり、しばらく庭を旋回してから、大空へ飛び立った。
1分足らずの出来事で、スマホが手元にあったが撮る暇がなかった・・・・・と言うより撮ろうとは思えなかった・・・・・。
トンボは果たしてどこへ向かったのか。トンボの無事を祈ろう。

 トンボが飛び立った大空を改めて見つめた。
空の高さに、白い雲に、秋を感じた。

 この夏は、日本各地で悲しい出来事があって胸を痛めている。
秋は、秋は、心穏やかに過ごしたい・・・・・・。

 

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2018年9月 7日

またもや

 スーパーの青果売り場で手にした人参は、北海道産だった。
瞬間、悲しくなった。切なくなった。泣きたくなった。
この人参を生産した人は、出荷に携わった人は、今頃どうしているのだろう・・・・・。

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 北海道に地震があったことは、スマホニュースで知った。
血の気が引いた。
すぐにテレビを付けた。あまりの惨状に息を呑んだ。
北海道に住む義妹(彼の実妹)一家の事が頭に思い浮かんだ。
彼に連絡取るよう言った。電話が無理ならラインで、メールでもいいからとにかく連絡取ってみてと言った。
彼は妹にラインした。すぐに返事が来た。
義妹一家は、無事だった。ホッとして少し力が抜けた。

 昨日は、ほぼ一日中、テレビをつけていた。
北海道全域で停電していると知り、いてもたってもいられなくなった。
病院に入院している人はどうなるのだろう。手術を控えている人は、赤ちゃんは、障がいを持っている人は、大丈夫だろうか・・・・・。一般の健康な人たちも、不自由を強いられている。二次的被害が心配。
北海道にいる家族親戚友人知人と連絡が取れず、やきもきしている人も多いはず。
今すぐ駆けつけたいけれど、駆けつけられない。空を飛べたら、どこでもドアがあったらどんなにいいか・・・・・つくづく思う・・・・・。

 今年は、災害が頻発している。
いつもどこかでだれがが苦しんでいて胸が痛む。
地震、豪雨、台風、そしてまた地震。
言葉にできない不安に駆られている。

 今回の地震で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されているすべての人たちにお見舞い申し上げます。

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2018年9月 5日

台風

 台風21号日本列島上陸。
こんな日に限って彼と娘は仕事だ。
ゆうきは、1人で過ごした。
シャッターに打ち付ける雨風の音を耳にしながら過ごした。


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 掃除をしていても、テレビを見ていても、パソコンを開いていても、食事をしていても、お手洗いに入っている時でさえも、落ち着かなかった。
スマホを手放せなかった。
何度も何度も何度も、玄関ドアを開け、外の様子を確かめた。
確かめれば確かめるほど不安が募った。
もしも停電したらどうしよう、断水したらどうしよう、2人と連絡が取れなくなったらどうしよう・・・・・泣きそうな思いだった。
何度も何度も何度も時計を見た。
時の流れがゆっくりに感じた。

 台風21号日本列島上陸・・・・・同じ思いで過ごした人はどのくらいいただろう。

 この夏は自然災害が多い。多すぎる。

 自然の驚異に恐れおののいている。

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2018年9月 3日

誕生日 徒然なるままに

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 2018年9月3日。平成最後の9月3日。
今朝の空模様は微妙だ・・・・・。日本列島に台風が近づいているらしい。
昨年の今日は晴れだった。一昨年の今日も晴れだった。3年前はどうだったっけ?よく覚えていないが、少なくとも台風の影響は受けていなかったはず・・・・・。あとでブログを読み返してみよう。
ちなみに50年前の今日は、晴天だったそうな。いつだったか、父が教えてくれた。
人生山あり谷あり。晴れの日もあれば雨の日もある。誕生日に天気が良くないからとってネガティブになるのはよそう。

 50年前の今日を思う。
今よりも、ずっと不便だった。
実家周辺の道は舗装されてなかった。家はあまりなくて畑や田んぼだらけだった。実家には電話がなかった。車もなかった・・・・・。ゆうきが生まれた病院は設備をはじめ何もかもが古かった。暗くて陰気な雰囲気だった。
出産は突然の破水から始まったと聞いている。
想像を絶する不便さの中、無事に生み、きちんと育ててくれた両親には心から感謝だ。


 ゆうきはあとどのくらい生きるのだろう。
人の運命なんて神様にしかわからない。
だからこそ、1日1日を大切にしたい。
今まで出会った人ひとりひとりを大切にしたい。

 台風の動向が気になる。
今日は誕生日、願わくばうまく逸れてほしい・・・・・。
どこかで災害が起こることなく平穏な1日であります様に・・・・・誕生日プレゼントはそれだけで充分。

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